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budoukaaaaaaaaaan!!!!!をあの二人がしゃべり倒す。コンピューターシティ編。

ベティ「で、『コンピューターシティ』がなんだって?」

くま美「何だかね、今回の『コンピューターシティ』は、いつもと感じが違ってたような気がしない? どこか激しいというか、荒々しいダンスだったように見えるんだけど」

べ「確かにね。最初のサプライズ演出の登場シーン(アタシに言わせればテレポーテーション)のどよめきで観客席は興奮してたのに、無表情のまま激しく踊って、少し観客の期待感の矛先を外してる気配があったわね。
 例えば『bitter』の神つなぎの後の『シティ』と比べたら、かなりクールな印象なのに、動きは大きく荒々しいでしょ?
 これもきちんと演出されてんのね。
 レーザーと頭上からのサス明かりだけで、顔にはっきり照明が当たってないのに気付いた? 無表情さを演出するために、わざとそうしてる訳よ。
 よく見るとね、三人とも(とくにあ~ちゃんは)ちらっと表情緩めてたりするんだけど、これは、まあ無理も無い。この曲を踊る時の条件反射みたいなもので、体に染み付いちゃってるからね。
 そのためかどうか、顔が陰になるようにして、異性からやって来た三体のアンドロイドがあるミッションのために何か始めようとしている……そんな不穏な空気を作り出す演出をしているんだと思う」

く「いきなり話し長っ」

べ「なによ。あんたが話フルからでしょ。……だからほら、ひげくまちゃんが『松井さんグッジョブ』って言ったのは、まずここね。
レーザーと上からの明かりで、

・ライブの始まりっぽい煽り感
・SFっぽい近未来テクノユニット感
それと、
・これから始まるストーリーの序章を彩るライティングデザイン

 これだけのことを、やってのけてるんだから。これはアタシなんかよりこの場にいた方の方が、よくわかると思うけど」

く「ダンスの話はどこにいったのよ」

べ「今からするわよ。ダンスはね、これもひげくまちゃんが言ったように、会場の大きさに合わせて、動きを大きく分かりやすくしている、というのはあると思う。Perfumeのダンスは、歌の意味を体で表現している面が大きいでしょ。ちまちまきっちり合わせるより、まず『伝える』事に重点を置かなきゃならない。客に伝わらなきゃ、自己満足。そう彼女たちは考えるはずだしね。
 ただ、それだけじゃなくて。
 例えば奈落(舞台下)からせり上がって来た後で、さあ、というタイミングで軽くはねたり。
 真横に伸ばした右腕を斜め下に下げていく時に、ちょっと勢いつけてたり。
 わざと、力強さと勢いを振りに加えてると思う。
 見直してるとね、この子たち、今から地球を征服しようとしてるのかと思っちゃった」

く「いくら何でも妄想が過ぎるわよ」

べ「少なくとも、何かの儀式みたいに、激しかったと思う。それはそう思うでしょ?」

く「言われてみれば……そう見えない事も、ない、かも知れない、気もしないでもないわね」

べ「何言ってんの。
 それと、関係ないけど気がついた事はね、これ、観客席の中にある島で踊ってんじゃない? いつものステージの見せ方とは違って、時に円形になって背中合わせで踊ってたりしてるわよね。後で出てくるけど、『マカロニ』のときもそう。お互いの姿が、完全に見えない状態での、シンクロは大変だったでしょうね。息を合わせるのが。地味だけど、ここらへんがPerfumeのクォリティよね。
 で、あの『故障』よ」

く『あれ! あれはかっこよかったわね! あの場面だけでも、リアルで観たかったわね」

べ「意味としては……」

く「もう屁理屈はいいって……(ため息)」

べ「アンドロイドに何かバグが起こったと。そして、プログラムに支障を来して、ステージ(航宙船?)に戻って、修復にかかったと。そういう流れよね」

く「それはともかく」

べ「は?」

く「それはともかく? そう続けるんでしょ? パターン読めてんのよ」

べ「話しにくいわね!そんな言うんだったらアンタが続けなさいよ」

く「いいわよ、続けてあげるわよ。
 まず、Perfumeの三人が、基礎を身につけてた事がここで生きたわね。故障して一旦ストップするじゃない? あそこで、肘とか肩から先を脱力してブランブランしてるでしょ? そして、腰や足をアンバランスな位置で止めてる。
 あれは、いわゆる、緊張と弛緩、部分的脱力。身体訓練で、真っ先にやる事なの。
 ダンスに限らず、マイムや普通のお芝居でも、まず体の余分な力を抜く事が第一歩。これは簡単そうに見えて、かなり難しい技術よ。しかし、これをやらないと、自由に体をコントロールする事は出来ないの。ただ、立っているだけでも素人とプロは歴然と違う。それには、こういう基礎をみっちりやってるかどうかで、大きな差が出来る訳よ。
 さすがに、のっちがここでも一番ちゃんと出来てたわね」

べ「……」

く「って、こんな事を言いたかったんじゃない?(天使の笑み)」

べ「……まあね、大体合ってるわ。あんたもよく勉強したわね」

く「負け惜しみはみっともないわよ。こんなんで、この先ラストまで、やってけるのかしら?」
 

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