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- 2010/03/21/Sun 01:31
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- 神様がプロデュース
前略。
続きは明日、と言いながら、日付が変わってしまいました。
さて。
昨日書いた内容を、軽くおさらいします。
我々おっさんPerfumeファン、しかも動画を漁ってしょっちゅう見ることから始まった、バーチャルなファンは、
Perfumeの三人に流れたリアルな時間をしっかり認識できず、
各年代の彼女らの姿が脳内に偏在していて、
そうした時間経過感覚を失ったイメージの平面化によって、
非現実的なPerfume像を抱え込んでしまっているのではないか。
ということでした。
では、三人の方に流れた時間はどうだったのか。
そんなことは分かるはずはありませんが、ごく常識的な想像だけで考えてみましょう。
中学生から高校生にかけて、芸能活動をするために地方から出てきた彼女らは、当然思春期を特殊な環境で迎えることになります。
寮生活によって、両親と離れていること。
年長者、大人に囲まれた生活と、同年代の子らに囲まれた学校生活。
そうした環境は、おそらく抑圧的で、年齢より大人な振る舞いを要求されるものだった。
その反面、親との衝突や反抗、大人たちから押し付けられるルールからの逸脱、という〈正常な〉成長過程を経ることができなかったために、内面的には他の子に比べて幼い部分があったと思います。
つまり、〈働く優等生〉であったがために、殻を破れないまま、外側だけは大人になっていたのではないか。
彼女らの成長のためには、だからPerfumeの危機的状況は、かえって良かったとも言えます。下手に売れていれば、典型的な子役症候群にもなりかねませんでした。
おそらく、かしゆかが真っ先に自分を変えていったのではないでしょうか。(あーちゃんの証言による)
分かるはずもありませんが、どこかの時点で、三人は、自分の殻を壊し、周りともぶつかって、大人になった時期があったはずです。
それがどのタイミングで、何をキッカケであったのかはさておき、今の彼女らを見ていると、確かに大人になっていますから。
しかし、その戦いは、必ずあったはず。壁にぶつかって跳ね飛ばされ、壊し、乗り越えていかないと、人は成長できません。
とはいえ、三人は職業的にPerfumeでなければならず、そこではより幼い頃からのキャラクター設定がしっかりあります。それを大きく変えることはできませんでした。少なくとも、世間に自分たちが認知される前には。
キャラ設定とはいえ、自分たちの個性を生かしたものであり、徐々に変わってきてはいました。ただ、そうした〈公的人格〉を変化させられる時期より早く、〈内的人格〉の成長を迎えてしまった。
その、ズレが、例えばブレイク後の不安定さや、三人同士の時の生の姿と、外部に向かった時の〈ペルソナ=仮面〉との微妙な違いを作ったのではないか、と想像します。
で。
それこそ、三人の中で、悩んではいてもおそらくその問題に対して、最もタフに対応していそうなのっちが、ステージに上がる。
すると、そこにはおっさんファンたちが、BEE-カメのアホの子のっちや、亀戸のっち、残念のっちを頭の中で混沌とさせながら、自分を見る、ということになるわけです。
今の、リアルな自分を出してしまうのっちは、目を伏せ、又はじっと見返します。幻影=イメージの圧力に対抗するように。
もちろん、想像ですが、こういう想像をしてしまうと、Perfumeの側からすれば、ちょっと大変だろうなと思わざるを得ません。
芸能人であるからには、大勢の観客からの、イメージの圧力に対抗しなければいけないのは、むしろ当然で、ステージに上がる醍醐味へと変えていかなければとても耐えられないでしょう。それに関しては、Perfumeはむしろベテランであり、心配はいらないと思います。
しかし、僕ら観客の脳内に、ただの妄想だけではなく、映像によって強化された幻影が乱舞している。これは、かつてなかった現象であり、映画・ドラマ俳優に近いカタチであろうと思われます。
言い換えれば、これまでのアイドルは、ファンの頭の中の〈夢〉と対峙すればよかった。そして、現実の自分自身の魅力によって、戦いに勝てた。
ところが、Perfumeは、夢ではなく〈過去の自分〉と戦わなくてはならない。
これは、しんどいことではないでしょうか。
で、ここで〈仮定〉が浮かび上がります。
果たして、今。Perfumeはそれら、過去の自分の幻影たちと、戦えているのか。
それが許されているのだろうか。
その幻影たちの力で、ブレイクしたことを自覚しているPerfumeが。
明日、てか今日、続きを書きます。
Perfumeの時間軸ってずれてますよね。
インディーズの曲がわりと”今”だったりしますので。
見ている人もずれているのをどれくらいわかって
楽しんでいるのかぁ。
僕はそんな”ずれ”があるので楽しいですね。
>非現実的なPerfume像
っていうのはアイドルの楽しみ方そのものであるし。
>elf51さん
ズレを楽しむスタンスの方は、まあいいのですが、僕も含めてつい錯覚してしまうのですよね。
動画のイメージは強烈で、現実との混同が激しくなるという。
その点が今までの他のアイドルとは大きく違う点かな、と。アイドル側からの発信ではない点も。