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S極とN極のように 【1】




 前略。


 いよいよ地雷原へと踏み込んでいきたいと思います。

 でもその前に、留宇さんの記事に大変感銘を受けたことを、ここに記しておきたいと思います。

 例によって、大変失礼ながら、勝手にリンクさせていただきました。

 このような、真っ当かつ直球の方がいて下さるからこそ、僕も安心して妄説怪説が振り回せるというものです。

 フヘーフマンともとられるような、まあ愚痴みたいなものを平気で書けるのも、Perfumeに対する贔屓の引き倒しな心情からなのですが、それは留宇さんや黒猫堂さんなどのような、良識ある大人のご意見(正論)がしっかりあればこその話で、その辺のバランスが肝心かと思われます。



 さて、いいですかね。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


S極とN極のように 【1】



 世の中には、目に見えない力があります。
 引力や磁力のように。
 そして、生きとし生けるものに働きかける、ある〈力〉も。
 それは強力で、老若男女すべての人を動かす不思議な〈力〉です。

 Perfumeには、もしかしたら〈その力〉があまりないのではないだろうか、という……少なくとも比較的弱く、ファンに対しても限定的にしか、働きかけてはいないのではないか、というご意見があります。

 もう少し曖昧な表現は続きます。

 生命を持つものには、その生命を次の世代へと繋ごうとする性質があります。
 その現象は、動物であれば「繁殖・生殖行動」として現れます。

 それには、時として生命力そのものの激しい消耗を伴うため、生殖本能を作り出した創造主は、その本能に無限の〈力〉を与え、食、睡眠と並ぶ三大欲として、動物、そしてもちろんヒトにも与えました。

 その力を、〈性〉と呼びます。

 しかし、漢字だと字面のイメージが伴うので、ここではそのイメージを中和するために

 〈セー〉と呼ぶことにしましょう。

 〈セー〉のパワーは、生命力そのものであり、体内に命の灯のともる限り、人間を動かし続けます。

 人の心の中には、自分でも知らない巨大な「四次元ポケット」のようなものがあって、そこには道徳や慣習、そして自分の意思にも縛られない、ありとあらゆるものが渦巻いています。
 それは、無意識と呼ばれ、その奥には原子力のように無尽蔵のパワーを秘めています。そして、そのパワーを作り出すモトの一つが、〈セー〉です。

 本来、人は道徳も固定観念も持たずに生まれてきます。
 原始的な本能の段階においては、相手の性別も美醜も関係なく、〈セー〉は発動され、人の生命を長らえさせようとします。
 まあ、古めかしいフロイトの受け売りですけど、例えば「口唇セー欲」が人をして、母の乳首に吸い付かせる、というような。

 よく、「人肌恋しい」なんて表現がありますが、あれこそ本来の〈セー〉の姿であって、ヒトの肌に触れたい、という原始的本能があるのですね。

 で。

 性ホルモンであるとか、先天的な性差によるもの、そして道徳、優生学的な慣習……近親間の生殖を禁じる……、時代時代の教育によって、人は〈セー〉を発動させることに、抑制をかける術を学びます。
 同時に、知能や情動の発達によって、自分なりの〈セー〉衝動の対象を、選択しようとし始めます。

 でも実は、これとて本能の見えざる手によって動かされていたりして。

 よく若い女性が、見た目が良かったり、経済的な余裕があったり、力が強かったり、何でもいいのですがとにかく他の異性より「優れて」いる男を好きになります。
 これは、より優れた「子」を生むための、他の動物にも見られる大変合理的な現象です。

 身も蓋もないですか? でも、事実ですから。(笑)

 そのように、自分が自分の心をコントロール出来ていると考えるのは、単なる錯覚で、実は無意識の力によって動かされているという事実を、ここで確認しておきますね。

 ですので、自分が「この人に対して〈セー〉の欲望を感じている」と意識していても、それは表面上のことであるかも知れません。

 単純な話、人は〈セー〉のパワーの影響が、体に現れます。思わぬ場面で現れることも、よくあります。

 で、もっとややこしい話をすると、体にも意識にも現れずとも、無意識に影響を受けていて、自分自身を騙してしまうことも、思いのほか多い、といわれています。
 アメリカなどの心理学者たちが、マーケティング業者とコラボ(笑)して、人の購買行動を研究しはじめて、いろいろ分かってきました。
 その大きな研究成果として、人は〈セー〉を暗示するメッセージを受け取ると、注意を惹かれてしまう、というものがあります。
 有名な例にはコカコーラの瓶のラインであるとか、レコードジャケットのアートワークであるとか、もちろん広告であるとかがありますデスね。(「メディア・セックス」W・B・Key著/リブロポート)

 もう一つ、これもお話しておきたいのですが、

 〈セー〉の力は、何も視覚からくるものばかりではありません。
 むしろ、原始的な力だけに、音や匂い、触覚、味覚などから受け取るメッセージの方が、自意識の抑制をかいくぐり、直で無意識に訴えるようです。

 大人の皆さんは、お酒に酔って、アヤマチを犯してしまったことあるでしょう?

 あれはまず、

●アルコールの影響で、リビドー(〈セー〉の原動力)が亢進し、

●同時に理性の抑制がゆるくなり、

●普段の、いわゆる「タイプ」とか、「恋愛観」などという鎧が消え失せて、

●五感に訴えてくるメッセージをダイレクトに受け取って、

起こったことなのです。



「エクスタ◯ー」は、特にその種の効果を発揮させることで有名なド◯ッグです。




 さて、ここで、話は急に飛びますが。

 人は、芸能人などからも、その〈セー〉のメッセージを受け取っています。
 当然、芸能人を提供する側も、十二分にその事をわきまえています。
 それこそ、何十年も前から。
 戦前戦後の映画女優の名前や、女性歌手の名前が、その種の言葉を暗示する芸名になっていたりする、なんてところから始まって。

 言うまでもないことですが、人が一番〈セー〉のパワーをフル出力するのは、思春期です。

 その年代に狙いを定めて、見た目の良い芸能人をデビューさせ、異性のファンを熱狂させる……それが「アイドル」です。

 当然、いかなるタイプであれ、アイドルからは、〈セー〉の引力が放たれ、人を引きつけています。力が大きければ、その影響は無意識にまで及び、異性のみならず同性をも惹きつけます。場合によっては、潜在的な同性愛傾向を発動させたりさえします。

 時代の流行に応じて、様々な形でアイドルたちは〈セー〉の魅力を放ってきました。

 余談ですが、近年のグラビアアイドルやAV女優たちの隆盛は、男性の〈セー〉の力の「弱体化」を意味しています。
 露骨でストレートでないとメッセージを受け取れないほど、アンテナの感度が鈍ってきた、ということなんです。
 だって、ほら、若くてエロかった頃は、かわいい女の子の顔だけで、十分だったでしょ?(何に?)
 
 では、Perfumeはどうでしょう。
 もちろん、彼女たちも〈セー〉の引力を放っています。
 そしてそれが、露骨でなく、意識されないからこそ、敏感なアンテナの持ち主や、無意識のパワーが旺盛な人を引きつけているのだ、と僕は思うのです。
 それが、気づきにくいということは、むしろ影響を〈無意識界〉にダイレクトに受けているとも、言えるのです。

 だからこそ、老若男女、様々な人がファンになっている。

 この意味、わかりますか?



 続きます。



コメント

非公開コメント

1 ■無題

 地雷原上等

 ここは、本当に自由だから。

 とある掲示板で、Perfumeの曲の事を言ったらえらい目にあいましたよ。今、その掲示板は、色々あったらしくて閉鎖されてしまいましたが。

 そこで、今回みたいな事を少しでも言ったら大変な事になります。ま~そこは、そこで好きにやってくれたらいいんですが。

 Perfumeとイタ~は、今後避けることができないと思います。

 ところで、船長、アーミネーターの原稿は、海に流してしまったんですか?
 

2 ■Re:無題

>ちこにゃんさん
Perfumeが成人して一年、もうそろそろ解禁してもいいのではないでしょうか。

ところでイタ~ってなんでしょう?

アーミネーターの原稿は、この世のすべての財宝をひと繋がりにしたものの中に収めて、ある島に隠してきました。宝島の地図が、最後の望みです。

3 ■無題

イタ・セクスアリスの事です

森 林太郎先生の作品で、セ~の事を扱ったものです。

4 ■Re:無題

>ちこにゃんさん
ああ、わかりました。なるほど。
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