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鏡の国のPerfume 【2】




 前略。
 さて、おじさんによる、おじさんのための、記事です。
 今から挙げるリスト、憶えてます?


 ●映画
 海猿 ウミザル
 世界の中心で、愛をさけぶ
 いま、会いにゆきます
 ハウルの動く城

 ●大河ドラマ 「新選組!」

 ●連続テレビ小説
 前期 「天花」
 後期 「わかば」

 ●月9ドラマ
 プライド、愛し君へ、東京湾景、ラストクリスマス

 まあ、憶えてますよね。少し前だけど、そんなに昔~ッって感じはしないですよね。

 でも、若い人達からすれば、これらは大昔なんです。

 だって……



$ひげくま船長のそうでない漂流記 Secret  message in a bottle



この頃なんですから……。



 ことほど左様にですね、年齢によって時間感覚には大きなズレがあるわけですね。



 さて、これからお話することは、ごく当たり前のことです。皆さんすでにご承知のことです。
 しかし、それでも確認しながらでないと、話が進みませんのでご了承を。

 Perfumeというグループがある程度知名度を獲得したキッカケとして、「ニコニコ動画」の存在が大きかったことは、確かだと思います。
 一部のリアルな現場で応援していた人たちを除けば、「ニコ動」で動画がアップされていって、それを見た人たちの書き込みによって評判となり、掲示板などで話題が増殖していきました。
 PVはもちろん、初期からのファンによるレアな映像など、枚挙にいとまがないほどの映像群がアップされていったわけです。(実例はくだくだしいので省略いたします)

 結果、ライブを実際に見て応援しているファン層の他に、未だ実物を見ることもなく、ウェブ上の動画によってPerfumeに触れてファンになった人たちが、彗星の尾のように情報を追っていき、現場へと集まり始めた。その現象がブレイクの起爆剤となったのでしたね。



 さて、現在でもかなり削除されたとはいえ、動画サイトにいろんな動画が存在していますよね。ちゃっかり確保していた人たちが、こっそりアップして、まさにいたちごっこの様相を呈しています。

 念を押しておきますが、その事は、ファンとしては大変ありがたい。素晴らしいことだと思っています。
 ただ、事実は事実として、淡々と確認しているだけです。

 先程の例にもあったように、ある程度の年齢になると、5年6年はあっという間に感じてしまい、時間感覚というか、経過した時間をリアルに体感できなくなってきます。
 そのような年齢に達した僕らが、なおかつPerfumeの動画を手当たりしだいに眺めているわけです。
 広島時代、インディーズ亀戸時代、イベント、ゲスト出演、トップランナー、その他その他。
 小学生、中学生、高校生、19,20、21。
 何度も、何度も。

 僕らの頭の中には、各時代、各場面のPerfumeたちが、並行して、同時に偏在しています。

 問題は、それらのイメージが、現実の時間と切り離されていることです。



 ウェブ上で出会う前に、現実にPerfumeと出会った人たちや、Perfumeと同年代の人達は、自分自身の現実の時間がものさしとなって、錯覚を修正できます。

 僕らはそうは行きません。頭の中の膨大なイメージが、同一時間の同一空間に並んでいるのです。

 まさに、イメージの混沌そのもの。

 そこへまた、ネット上に小説なんか書いて混乱させる手合いが居るものですから、イメージはもう大混乱です。(笑)

 そうした状態のファンたちが、現実の……21才の……Perfumeを見に行くわけです。

 あちらはといえば、もちろん現実の時間を生きていて、成長しています。ブレイクしてからは、1年が2年にも3年にも思えるほどの濃い時間を過ごしていたのだそうで、例えば「モノクロームエフェクト」や、「ビタミンドロップ」の頃は、前世かと思うほど昔に感じているのではないでしょうか。

 その齟齬、その感覚の隔たりたるや……気が遠くなりそうです。

 今回のトゥワーにせよ、ファンたちは、もしかしたら出かける前に広島時代と亀戸ライヴの映像を確認してきて、ことによると前夜に「bitter」も見ちゃったかも知れません。
(それがイケナイと言っているんじゃないんですよ。なんども確認しますけど)
 

 で、僕は思うのですが。
 ファンから、そうした奇妙な形で応援されてきたアイドルは、あまりいなかったのではないでしょうか。
 モー娘。は、テレビ番組でリアルタイムに応援していくという「高まりシステム」が働いていましたが、後追いのファンたちが動画サイトで初期の動画を見たら、そんな感じになったかも知れませんが、でも、それでも「現実時間からの遊離」は、なかったはずです。

 この現象自体が、今日のPerfumeを支えてきた大きな力でした。

 しかし、この力自体が、両刃の剣となりつつあるのではないか、僕はそう思っています。



 この続きはまた明日です。





 

コメント

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1 ■モノクロームエフェクト

昨夜の仙台公演のMCで、インディーズ時代は衣装は一着しか準備してもらえなくてエナメルの衣装が蒸れて汗臭かった、と言ってたのを思い出しました。

『前世のこと』ほどには昔のこととは感じていなさそうでした。でも、同窓会で同じ「臭い」の記憶を呼び戻してて盛り上がる、くらいの過去であることは間違いありませんね。

ファンの側の時間感覚という本題から外れますが、思い出せて嬉しかったのでつい書き込ませていただきました。

2 ■わかる部分とそうでない部分

自分がASH界隈に入っていったのは、まみリトミやASHに魅せられたのもありますが
Perfumeの成り立ち・精神性の源みたいなものを知りたいと思ったから。

で、こちらではその「過去」が現在に生きてて
変化したり・しなかったりしてるんですよね。

そこに身をおくことの是非はわかりません。
が、ぱふゅオンリーで来てるファンとは少し感覚が違っているかもしれません。

3 ■Re:モノクロームエフェクト

>massasueさん
自分のことを考えれば、21才になって、高校当時のことを思えば、なんかかなり前な感じがした記憶があります。
その年代って、特にそうですよね。気恥ずかしさもあって。

4 ■Re:わかる部分とそうでない部分

>忘八武士道(ぼうはちぶしどう)さん
ASHの場合は、この記事でいう「リアルな現場」でともに時間を過ごしてるわけですからね、その点で錯覚を修正できるわけですね。
Perfumeに関してどうなのかは、個人個人で違うでしょうね、それは。
でも、僕も含めてPerfumeを語るときに、「それどの時のPerfume?」という意識が薄いのかな、と思いまして。
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