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- 2011/02/14/Mon 09:27
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- レヴュー、レポ
やがて、ステージからPerfumeが消え、幕間的に「1234567891011」が会場に流れ、スクリーンに映像が映し出されています。
ここは、非常にニュートラルで、まさに「1234567891011」という数字を面白く遊んでみせているように思えました。
で、モンダイの「Perfumeの掟’10」です。
ここで少し思い出しておかなければならないのが、あの2007年11月7日、恵比寿リキッドルームでの「SEVENTH HEAVENイイ気分♪」での、「Perfumeの掟」です。
なんと言っても、そこはバーチャル古参の僕のこと、実際に目にしたわけではなく、「クイックジャパン」75号に掲載されたさやわか氏のレポートによる他ないのですが、ここは力で押しきります。(笑)
まとめて言えば、かつての「掟」は「アイドルという虚」「人としての実」を映しだし、さらけ出して見せる試みではなかったか、と思います。
もっとも重要なポイントは、「虚」と「実」が「対立概念ではない」。……「虚」は決して単なる「嘘」ではなく、嘘をついて「実」を隠している、なんて単純なことではない、ということなのだと思います。
’07版の「掟」では、
「アイドルなのに自由な、ぶっちゃけた発言が許されている」というPerfumeの魅力の一端を、「でも、それも虚構なのかも知れない」と提示してみせ、「実」の三人がマネキン人形に「虚の衣装を身につけさせてる」というパフォーマンス=虚構を見せます。
そして、ますます事態はややこしくなります。
演出が加えられている、ということを示すために影マイクから指示が出されてます。
(ここで、「コーラスライン」を思い出す人もいるかも知れません)
そして、実のPerfumeが、虚のステージにあがり、一心にPerfumeを演じようとしながら、不安定な状態で、実の言葉を叫ぶ……虚実が玉ねぎのように、入れ子になっていて、その芯には、西脇綾香、樫野有香、大本彩乃という三人の少女が、必死に戦っている……。
僕はそう解釈しました。
このDVDに収められている「Perfumeの掟’10」も、基本的なテーマは変わらないように思えます。
「Perfumeという虚と、三人の実体は、対立せずに、深いところで繋がっている」
さて、では、具体的にどう表現されているのでしょうか。