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偽ニュース偽レヴュー




Perfume公式ファンブック「Encyclopedia」出版!


 情報筋によると、あのPerfumeがついに、公式ファンブックを出すとの情報を入手した。
 どうやらその本は、「Encyclopedia」(エンサイクロペディア)。
 Perfumeの公式ファンクラブ〈PTA〉編著とのこと。
 構成は、未公開写真や撮りおろしグラビア、ファン垂涎のオフショットなどが1/3を占め、後の2/3はPerfumeに関する情報を「あ~ん」「A~Z」と、百科事典風にまとめているとのこと。
 メンバーへ個別で特別インタビュー、スタッフインタビューの他には、Perfume年表、ライヴ記録、メンバーの情報大解剖、家族のコメントなどが予定されている。
 噂では、過去ブログをすべて掲載するとの噂もあるが、ファンクラブ会員コンテンツを一般公開することに対して、ファンの間で賛否両論、激論がかわされているらしい。
 巻末には、これまで音楽雑誌などに発表された、批評家やライター、ミュージシャンなどによるテキストを出来る限り網羅して、掲載するとの噂もある。
 Perfumeファンであるならば必携の一冊となりそうだ。
 
                                        (H)


〈レビュー〉


トビウサギ

★☆☆☆☆ 

 かなり分厚いので読み応えがあると思っていたがこれはまだあまりPerfumeのことを知らない人が読む本だと思う。載っている情報のほとんどはすでに知っていることばかりだし。ていうかファンクラブ限定コンテンツが普通に載ってるってどうよ。グラビアは良かったけどサイズ小さいし。でもファンだから買ったけどね。



やまいだれぎょうにんべん

★★★★★ 

 文句なし。最高!グラビアですでに号泣した。最後まで通して読むのはムリ。何回泣いても、また泣ける。PTA、Perfume、ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!



チョコディスLove

★★★☆☆

 うーん、まあネット上で調べてたことが一冊にまとまったのは、まあ便利かも。だって、ネットの情報が全部ホントとは限らないしね。
 インタビューは良かった、かな。
 ただ、百科事典形式ってなんか古いっていうか、Perfumeらしくないなって。雑誌企画じゃないんだから、もう少しかっこいい内容だったらよかったかな。ファンを増やす布教用には使えない。やっぱライヴDVDと道夏大陸しかないよね。これはディープなファン向けじゃない?














注・上記は全部嘘っぱちですので、本気にしちゃダメです。

DVD 「Perfume LIVE @ TOKYO DOME」5

Disc 1

「オープニング」

GISHIKI
 内容はすでにかいたので省略。僕は、まずメイクが気になりました。特にのっちの目元と、かしゆかの頬。会場の広さに合わせてパーツをはっきりさせた「舞台メイク」であるのと同時に、マネキンっぽさも醸し出していました。
 どうでもいいけど、ケープっていうのか、あのヒラヒラがランウェイからずり落ちてるのが気になっちゃって。破けないかなって(笑)

シークレットシークレット
 実を言うと僕、Perfumeの振付ではこの曲が、三本指に入るくらい大好物なんですけど、なんかキレが増してる気がしました。一番好きなあの「クラゲゆらゆら」も、よりしなやかで。
 のっちの十八番、少しタメてひゅっと動かし、動作の止めを合わせることによって、素早くしなやかに見せる動きも、より柔らかに見えました。
 実は、最近ともすると、三人のダンスのキレが鈍り、流しているようにも見えてたんで、ここに来て、レベルを上げてきてるのは、ライヴに合わせてレッスンしたからでしょうが、嬉しく思いました。

不自然なガール
 実を言うと僕、Perfumeの振付ではこの曲が、三本指に入るくらい大好物なんですけど(以下略)。あまり言われていない気がするんですが、Perfumeのダンスって、細かさ、可愛さ、かっこ良さ、シンクロ率、の他に「妖しさ」っていうのもあると思うんですね。これが、エロに堕しない上品な色気を醸し出していて、この点は楽曲や歌にも通じるところだと思います。突き詰めると、どうも僕は、このへんてこさ、妖しさが好きで、Perfumeの音楽を聞いてるのかも知れないな、とか思います。
 頭の上で、手をひょこひょこさせる「片耳うさぎ」の振りが特に好き。

GAME
 この曲、かっこいいんですけど、なかなか「GAMEツアー」を超えられないのも確か。衣装の力もあるし、位置関係も丁度良かった。
 けれど、このドームでは、開き直って「広がる」ダンスにしたのが、大正解でしたね。段取りは面倒だったろうけど、スペクタクル感が出た。
 次は宙乗りで!(笑)

ワンルーム・ディスコ
 GAMEに続いてこれが来ると、ハードさ2割増に聞こえますね。あれだな、この後があるとしたら、「FAKE IT」かな。この曲には思い出があるので、僕は常に点が甘いです。イントロの音が好き。

「ラヴい曲のコーナー」

ナチュラルに恋して
 これ、楽しそうに、気軽に踊ってるけど、意外に難易度高いよね。でも、そう見せないのがいいと思います。だいぶ照れがなくなって、なりきってやってますな。って何に?(笑)
 のっちが左側にいるとき、いつも端っこ過ぎて、セットにぶつかるんじゃないか、照明に当たるんじゃないか、って心配になります。てか、MLでは当たってたし。
 今回も、花道から落ちそうで、ひやっとしました。

love the world
 これは、新曲当時のプロモーションによってからだに叩き込まれたのか、久しぶりなのに、完璧に踊れてるように見えます。確か、一番難しいって言ってなかった? 「一番」はもう更新されたのかな?
 崩し様がないけど、ちょっとひねって欲しかったのも確か。

I still love U
 これ、久しぶりに見たらやっぱいいですね。懐かしのユーロビートアイドル歌謡。マイナーな曲は、やっぱり心の襞をくすぐりますね。
 イントロの音はめダンスが、もうちょっとしっかり見たかった。ここには引きの絵は要らない。だってこれ、「⊿」のような作家性の高い映像作品じゃなくって、ライヴの記録映像なんでしょ?
 このあたり、Perfumeのリアルタイムの歌がはっきり聞こえます。

575
 これ、ひさびさに「踊らない」曲で、結構いいかも。少なくとも僕は「願い」より好き。
 これも歌ってますね。
 この曲で、前半終わり。ポーズを決めて静止、舞台下へと消えて行く。
 
 ブリッジとして、

1234567891011
 があります。なんかすごい人が参加してるらしいところだけど、よく知らない。

Perfumeの掟
 これはもう書きました。なので略。……あ、そうだ、かしゆかパート、映像が遅れてますね。ちょっと気になった、ていうか惜しかった。
 ダンスは圧巻。DVD中の白眉。

VOICE
 575終わりのポーズで現れます。2度目の早替。テレビでやってる時より、全然良かった。これは、空間の広さが、歌を映えさせてる気がしました。

「コンベスのコーナー」

コンピューターシティ

 ここで、会場から、何度目かのどよめき。実を言うと僕、Perfumeの振付ではこの曲が、三本指に入るくらい大好物なんですけど。もういいか。ていうか、三つとも言っちゃってるし。
 この曲を見るとき必ずチェックするのが、もうすぐー、のところの左右お目目キョロキョロ。これ、ステージの大きさに合わせて、だんだんオーバーアクションになってきてるんです。ドームサイズのキョロキョロは、さてどうだったでしょうか。って言わんのかい!

エレクトロ・ワールド
 久しぶりですかね、この2曲ワンセット。のっち推しの人のためのセトリ、と言って過言ではないですね。この曲では、のっちが少年にしか見えません。

パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
 はい来ました。前は、前半振りつき、後半のリフレインで、前に出て客を煽る、だったのが、最近はなんですか、最初っから前に来ちゃうんですか。
 かしゆかの長い手足が、旋風のように回転するところが見ものなんですが。こういうライヴでは、ことさら煽らなくてもいい気がします。

Dream Fighter
 略。

「P.T.A.」のコーナー
 略。

ジェニーはご機嫌ななめ
 この曲では、高いところへ上がる、というセオリーができておるようです。
 遠くの客からも見やすいように、という配慮だと思います。
 と同時に、お立ち台とファンという構図が、Perfumeの変わらぬアイドル性の証明でもあります。

(コンピューター・ドライビングintro)
 つなぎになっちゃった。「5万人のドライビングが見たい!」byあ~ちゃん

~Perfume
 僕の私論ですが、この曲をやってる間は、Perfumeは大丈夫。やらなくなったら、ちょっとまずい、と思っています。Perfumeの「核」みたいな曲です。
 ボールをテニスラケットで打たせるのはちょっとムリだったんじゃ。空振ってるし。「フレンドパーク」のフライングバーガーみたいなヤツで、飛ばしたらいいのに。Perfumeがそれやってるとこ、見たいです。(笑)

チョコレイト・ディスコ
 最近では、この曲が後半への合図、だったんですが、ついに「Perfume」の後に来ました。
 のっちの男前な煽りが。

Puppy love
 はい、オーラス感(死語)が高まってまいりました。
 なんでこんな可愛いメロディなのに、切ないんでしょうか。
 ところで、体力的にかなり、いっぱいいっぱいになってますね。
 「PTA」のあたりから、声が飛びかけてるし。でも、武道館の時のような消耗ではなく、「キツ過ぎて楽しい」みたいな。ランニングハイみたいな。

wonder2
 いやー、これでラストっていうのがいいですね。10年の区切りだからでしょうか。これもはっきり歌声が聞こえます。(PTAツアーよりも)


ENCORE

ねぇ
 長丁場の後、アンコールで「ねぇ」の高速ステップを披露しようという、この強気なセトリ。自分で自分を追い詰めてます。そんな事考えるのは、あ~ちゃんに決まってます。多分。
 しかも、この上なく楽しそうだったり。すげえなあ。

ポリリズム
 アンコールラストに、この曲をやる意味、説明しなくてもいいですよね。会場みんなが感動してるのが、画面から伝わってきました。
 でも、花火のタイミングはあそこじゃない。ポリリズムが台無しだ。三人がジャンプするとこだろ、どう考えても。



 このセトリに対しては、「万人受け」「最大公約数」なんて言われてましたけど、5万人の観客をなめちゃいけない。マイナーだったり、ファン受けするのばかりやって、ドームの5万人の頭上に巨大な「?」が浮かんだ時のことを考えてみてください。ああ、怖い怖い。
 音の良し悪しは問われようもないのだから、せめて、聞き覚えのある曲を適当に散らして、飽きさせないようにするのが、興業ってもんです。

 初回限定盤にはもう一枚、ステージのマルチアングルやらPVやら、ドームのスクリーンに流れた映像やらが収められてますが、それのレビューは意味が無いのでやめておきます。
 あと、MCに関する感想は、長くなるので割愛いたします。

 レヴューは、ひとまずこれで終わります。

 まとめ。

「ドームは現場よりDVDに限る」(当社比)

「Perfumeは8:2の割合で、ホール:アリーナ、が最もいいライヴが出来る」(個人の感想であり効能を保証するものではありません)


 



DVD 「Perfume LIVE @ TOKYO DOME」4



 改めていうまでもありませんが、一応断っておきますと。
 この文章はあくまでも「Perfume LIVE @ TOKYO DOME」という商品のレヴューであって、Perfumeの東京ドーム公演のライヴレポではありません。
 したがって、実際の現場でどうだったにせよ、この文は「参戦してない、地方住まいの一Perfumeファンが、DVDを自宅で見て感じた感想」を、一歩も出ることはありません。
 例えば、スイスモントレージャズフェスティバルで行われたライヴを収めたDVD、であっても何ら変わることはないわけです。(なんだソレ)
 と、ここまで伏線を張ればもういいかな。(笑)

 世の中を、お祭りで盛り上がる人間と、盛り上がらない人間とに分けるとしたら、僕は明らかに、後者に属します。
 Perfumeの東京ドーム公演は、基本的に大きなお祭りです。
 10周年のAnniversary Liveであり、公演会場の拡大化を図ってきたTeam Perfumeの一つの到達点です。
 そういった意味合いをもし除くとすれば、東京ドームという会場は、まあPerfumeに向いてないこと夥しい。
 Perfumeの武器であるダンスは遠くて見えないわ、音はひどいわ、リップシンクだわで、一見さんがこの公演をもってPerfumeのファンになるかといえば、ちょっと難しいと思います。
 それもあって、また今後の方向性としても、(部分的に)Perfumeの歌声を押し出してきたのは、正しかったと思います。
 僕らが他のミュージシャンの、ドーム・スタジアムクラスのライヴになぜ行くかといえば、多少音が悪くても「そこでしか聴けない音」が聞けるからだ、と思うんです。
 その点が、Perfumeのちょっと弱い点だ、ということを、単純に認めなければならない。
 感傷抜きでね。
 だとすれば、取る道は二つです。

●視覚を重視して、会場規模を小さくする。この場合、音も良くなるし、Perfumeと客との間も近くなる。ただ、そうすると、一回あたりの収益が低いため、数をこなす必要が出てくる。

●大きな会場で、大きな動員数を稼ぐ。視覚はスクリーンで補い、音は工夫して改良する。そして、曲によってはリップシンクはやめて、歌声を聴かせる。または、楽器などでリアルタイムの演奏を聴かせる。

 僕個人は、前者がいいなあと思うのです。Perfumeらしいと。
 だってPerfumeはセマイドルじゃないですか。広いドル、デカイドル、遠いドルになって、ファンに逃げられたら、元も子もないですから。
 ドームなんて一回やれば十分。
 なので、このDVDを見る前の僕は、予約受付開始当日に予約しながらも、ハードルは果てしなく、低かったのでした。

 ところが。







DVD 「Perfume LIVE @ TOKYO DOME」3




 まず、風船ですが、あれはおそらく「幻想」とか「イメージ」とか、「人気」、そういった「虚」の象徴なのではないでしょうか。
 かつて、MIKIKOさんが言った、「ありがとうの意味が分かってから売れたのは、本当によかった」的な発言からも伺えるように、人気やブレイク、イメージなんてものは一時の幻に過ぎないのだ、ということなのだと思います。
 風船がパンと割れるように。泡がパチンと弾けるように。
 まずそのイメージを提示し、それから非常に挑発的な仕掛けを見せてきます。

 センターのせり上がりから、3体のマネキンが、「今までPerfumeが着ていた衣装をつけて」出てきます!
 なんと、ここまでの8曲分のパフォーマンスが「虚」である、と言い放っているのです。
 しかも、ダメ押し的に花道の先端、3カ所から、「GISHIKI」の白い衣装をつけた何かが、風船を手にして上がってきます。あの儀式すらも「虚」なのでしょうか。
 オセロで言えば、白い「GISHIKI」と「掟」に挟まれて、あいだのパフォーマンスがすべて真っ白な「虚」へとひっくり返されたようなものです。
 ひやり、と、頬に刃を突きつけられたような気持ちがしました。

 それからは、自分たちの映像と共に三人が現れ、映像がパチンと弾け、自分たちのデータを打ち込んでみせたり、無表情に、機械的に踊って「お人形である」ことを印象づけるパートです。
 Perfumeの虚構性は増すばかりです。
 影マイクは、自分たちの声です。その声に従って、より人間らしく振舞おうとします。
(ここで「ブレードランナー」のレプリカントを思い出したのは僕だけでしょうか)
 
・10人のかしゆか
 ここでかしゆかは、バックの映像の「9人の自分」と共に、このパフォーマンスのテーマとなる振付で、長い手足を生かしたキレキレのダンスを披露します。踊るフランス人形、みたいに。

・あ~ちゃん
 あ~ちゃんはセンターのせりから、僕命名の「ココロの粒子銃」を構えて、せり上がってきます。
 その「ココロの粒子光線」で、花道の先にいる、幻のPerfumeたちが持つ風船を、一つづつ割っていきます。
 さあ、分からなくなりました。
 あの風船は「虚」の象徴。その虚を割ってみせたあ~ちゃんは、果たして虚か実か。
 撃った後の自信たっぷりの微笑みが、そんな僕の戸惑いをあざ笑うかのようです。

・のっち
 1234567891011のオブジェの前で、「リニアモーターガール」~「VOICE」までのポーズをとりながら歩いて行くのっち。
 メジャーデビュー後のシングルをなぞって見せることで、「これまでの自分たちがすべて虚構だった」とでも言いたいのでしょうか。

・3人
 3人揃って、センターステージで踊り始めます。すると、突然ストップし、はっきりと「IT」を意識した、MJ風の動きを始めます。
 続いて、まるで武道館のオープニングのように、「故障」します。
 機械音と共に、体を動かすPerfume。
 人形=アンドロイド=マイケル・ジャクソン 虚構。
最後に、また三人で踊り始め、中央でポーズを決めて静止します。
 三人はオペラハットの如き装置に隠され、同じポーズのまま衣装を早替えし、次の曲「VOICE」を歌い始める。

 ここまで見てくると、「’07版掟」のような「実」の部分がないかのように思えます。
 しかし、それはこうも言えるのではないでしょうか。
 もう、ことさら「自分をさらけ出すパート」を作らなくてもいいのだ、と。
 
 ちょっと不思議なのですが、あの掟用のセリフ、「アイドル、夢追人……」とかね、あれって使われてましたっけ?何度見ても分からないんですが、僕が聞き逃してるだけなのかしら。

 つまりね、結局あのパフォーマンスを演じた3人は、映像でもイメージでもない、実体を持った生身の女性だってことです。
 虚を演じていたけれど、その裏には実が裏打ちされていた。彼女たちのパフォーマンスはその域に達していた。
 だから、「実を演じる」と、そこがぼやけてしまうし、浮き上がってしまう。
 そういう事なのではないでしょうか。


 「虚」と「実」は、はっきり線引きできるものではなく、ましてや対立するものではない。
 虚を演じる実、実を支える虚。
 そう、「虚実皮膜の間」という、芸能の根幹に関わる思想を、はっきりと打ち出したのではないでしょうか。

 皮膜?

 そうだ、あの冒頭のテント、あれがその皮膜であり、虚構と現実の境を表す「結界」ではないでしょうか。
 あれが袖に引きこまれた時が、夢、虚構が現実を侵食し始めますよ、という合図だったのです。


 長くなりました。
 しかし、ここを押さえないことには、5万人を集めた「挑発的」ショーを捉えることは、できなかったのです。

 次回は普通のレビューを書きます。(笑)


※ 現場では、かしゆかとのっちの声だけ使われたとききました。ただ、中途半端だったのかどうか、DVDではカットされています。この文章はDVDのレビューですので、それに関してはスルーさせていただきます。



DVD「 Perfume LIVE @ TOKYO DOME」2



 やがて、ステージからPerfumeが消え、幕間的に「1234567891011」が会場に流れ、スクリーンに映像が映し出されています。
 ここは、非常にニュートラルで、まさに「1234567891011」という数字を面白く遊んでみせているように思えました。

 で、モンダイの「Perfumeの掟’10」です。
 ここで少し思い出しておかなければならないのが、あの2007年11月7日、恵比寿リキッドルームでの「SEVENTH HEAVENイイ気分♪」での、「Perfumeの掟」です。
 なんと言っても、そこはバーチャル古参の僕のこと、実際に目にしたわけではなく、「クイックジャパン」75号に掲載されたさやわか氏のレポートによる他ないのですが、ここは力で押しきります。(笑)

 まとめて言えば、かつての「掟」は「アイドルという虚」「人としての実」を映しだし、さらけ出して見せる試みではなかったか、と思います。
 もっとも重要なポイントは、「虚」と「実」が「対立概念ではない」。……「虚」は決して単なる「嘘」ではなく、嘘をついて「実」を隠している、なんて単純なことではない、ということなのだと思います。
 ’07版の「掟」では、
「アイドルなのに自由な、ぶっちゃけた発言が許されている」というPerfumeの魅力の一端を、「でも、それも虚構なのかも知れない」と提示してみせ、「実」の三人がマネキン人形に「虚の衣装を身につけさせてる」というパフォーマンス=虚構を見せます。
 そして、ますます事態はややこしくなります。
 演出が加えられている、ということを示すために影マイクから指示が出されてます。
(ここで、「コーラスライン」を思い出す人もいるかも知れません)
 そして、実のPerfumeが、虚のステージにあがり、一心にPerfumeを演じようとしながら、不安定な状態で、実の言葉を叫ぶ……虚実が玉ねぎのように、入れ子になっていて、その芯には、西脇綾香、樫野有香、大本彩乃という三人の少女が、必死に戦っている……。
 僕はそう解釈しました。

 このDVDに収められている「Perfumeの掟’10」も、基本的なテーマは変わらないように思えます。

 「Perfumeという虚と、三人の実体は、対立せずに、深いところで繋がっている」

 さて、では、具体的にどう表現されているのでしょうか。






 
プロフィール

髭熊船長

Author:髭熊船長
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